順路帳とはなにか?

ヘッダー背景

▶ 順路帳とは?

簡単に言ってしまえば、配達区域ごとにその区域の全読者の名前が配る順番通りに記載されている帳面が順路帳です。

新聞配達の仕事で、頻繁に使用するものなので、少し概要を見ていきたいと思います。

順路帳は、1枚の用紙に片面5軒分、両面で10軒分ほどの読者名が記載されているものを束ねて、片側の2つの穴にひもを通して固定したもので、配達中、手に持ちやすいように横25~30㎝×縦10㎝ぐらいの大きさになっています。

紙製なのですが、雨で濡れますので濡れても破けないように、通常の紙よりは強度もあり、防水加工がされています。

以前は空白のフォーマットに手書きで一軒一軒記入していましたが、現在ではパソコンで打ち出せるようになっています。

順路帳には、以下ような情報が記載されています。

  • 読者の名前、住所
  • 新聞の銘柄
  • 指定があるところは配達時間
  • 順路記号
  • 入れ場所
  • その他注意事項

新聞の銘柄については、本紙だけではなくその他にもスポーツ紙などの諸紙などがありますので、配達する新聞の種類は必ず記載しておく必要があります。

配達時間については、これは必ず記載するわけではなく、何時までに届けてほしいというお客さんからの要望があればそれを記載します。

入れ場所とは、例えばマンションなどの場合、1階に集合ポストがあってもそこに入れず、部屋のドアのノブに挟んでほしいなどの要望などがあれば記載するものです。

その他、お客さんによって、いろいろな要望がありますので、そうした注意事項などがあれば併せて記入します。

そして、何か変更があれば、随時、順路帳を加筆修正していきます。

こうした情報も、毎日配っていればだいたい頭に入りますので、毎日順路帳を持ち歩くということはあまりありませんが、例えば、月末や月初めなどの入り止めが多くある場合など必要になりますし、自分が休みの日に代わりに配る代配の人には必要になりますので、順路帳を常に最新のものにしておくことが重要です。

▶ 順路記号について

順路帳に記入する情報として、順路記号というものがあります。

これは、前のお宅から次のお宅までたどり着く経路を特殊な記号で記入していくものです。

一度順路を覚えてしまえば、あまり必要のないものですが、初めてその区域を配る際には必要になります。

順路記号は、店によっても違いますし、人によっても書き方が違う場合もありますが、ここでは一般的によく使われる記号を例として挙げてみたいと思います。

記号意味
進路方向直進(矢印で進路方向を示す)
左軒数左2軒目
右軒数右3軒目
十字路十字路
信号信号のある交差点
TT字路
左T左T字路
右T右T字路
左T飛ばす左T字路を飛ばして直進
右T飛ばす右T字路を飛ばして直進
記号意味
路地未舗装の細い路地
戻る反転
橋橋(渡る)
線路線路
空き地空き地
突っ切る空き地を突っ切る
となり
向かい向かい
ウラすぐ裏の家
はす向かい斜(はす)向かい

また、これも人によって書き方は違いますが、入れ場所やポストの名称としては以下のようなものがあります。

集P集合ポスト
ドアPドアについているポスト
ドアノブドアのノブに挟む
玄P玄関わきにあるポスト
カベP塀や壁についているポスト
アメPアメリカンポスト

以上のように、順路帳には配達する上で非常に重要な情報がつまった帳面です。

新聞配達のバイトで入った場合は、最初は順路帳が手放せないことと思いますが、持ち運びの際には無くさないようにすることが重要で、配達が終了したら必ず店の所定の場所に戻さなければなりません。