遅配とは?

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▶ 遅配(ちはい)

配達が大幅に遅れることを遅配といいます。

新聞配達は、同じ人間が配るのであれば、毎日各家庭に新聞が届く時間はだいたい一定しています。

ただ、何らかの事情でいつもの届く時間よりも大幅に遅くなった場合には、やはり遅いと感じて「まだ届かないのか」ということでお客さんからクレームが来ることになります。

遅配が発生する理由としては、まず新聞社自体の記事の締め切り時間が延長されるなどで、販売店に新聞が届く時間が遅くなり、結果として遅配となってしまう場合があります。

例えば、選挙結果速報や重大事件などが発生した場合などがこれにあたります。

しかし、選挙結果速報など、あらかじめ遅れることがわかっているような場合は、前日の新聞に「特別輸送体制」のお知らせを掲載し、遅れることを読者に周知しますので、あまりクレームになることはありません。

また、台風や大雪の日なども配る時間がかかってしまいますが、その分、店着時間を早めて配達開始時間を繰り上げるなどしますし、お客さんの方も天候を見ればある程度理解してくれますので、クレームもそれほど多くはありません。

これらの選挙や悪天候などによる遅配は、新聞社全体の問題ですので、直接担当者のペナルティになるような遅配ではありません。

遅配として問題となるのは、区域の担当者が遅刻した場合など極端に配るのが遅くなるという場合です。

新聞配達の仕事において、遅刻や欠勤は禁物ですが、やはり寝坊してしまうなど遅刻する人もいます。

遅刻した場合は、当然電話をかけて起こしたり、電話で起きなければ部屋まで直接起こしに行くということもします。

大幅に遅刻した場合、通常よりも遅く配り始めることになり、その区域の読者に届く時間が全体的に遅くなり、早く読みたいというお客さんからは遅配としてクレームの電話がかかってきます。

遅刻する人は、けっこう何度も遅刻する傾向にあり、よく遅刻する担当者の区域は早入れの時間指定が増えてしまいます。

早入れとは、何時までに届けるようにお客さんから指定されることで、時間指定とも言います。

時間指定を受けた時間までに届けなかった場合も遅配となります。

早入れの件数が多いと、順路から一旦それて早入れのお宅に入れに行くということになり、余計に時間がかかってしまいますので、なるべく時間指定を受けないよう、普段からできるだけ遅配しないことが重要です。

なお、遅刻による遅配が多く、注意してもなかなか解消されない場合は、解雇にもつながりますので注意が必要です。

新聞配達のバイトを始めた当初は、どうしても配るのが遅いので遅配になりやすいですが、最初の内は他の社員が手伝ってくれたりしますので、それほどあせらないでも大丈夫かと思います。