新勧と約切れとは?

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▶ 新勧と約切れ

配達する部数は常に一定ではありません。

特に毎月月初めには、配達する部数が大幅に増えたり減ったりします。

新聞の購読者の中には、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月と期間を区切って購読契約している契約者が全体の何割かいます。

こうした契約者を契約読者といいます。

契約読者の中にも、自店が扱う新聞を継続して契約する購読者もいれば、例えば3ヶ月ごとに自店が扱う新聞と他社の新聞を交代で契約する購読者もいて、これを交代読者といいます。

この交代読者や全く新規の読者がある月から自店の新聞を購読することになると、配る部数が1部増えることになりますが、これを新勧といい、その読者を新勧読者と呼びます。

毎月、こうした交代読者や新規の契約者が何件か増えますので、配る部数が何件か増えることになります。

これに対して、契約期間ごとに自店の扱う新聞を継続して購読する読者が継続契約をしないで購読をやめたり、交代読者の契約期間が終わって他社の新聞に切り替えた場合を約切れといいます。

約切れとなった購読者も毎月何件かいますので、その分、配る部数が減ることになります。

他にも新規申し込みやなんらかの理由で購読をやめる読者もいますので、こうして毎月月末には何件か止まって、月初めには何件か増えるということになります。

その際の入りと止めは、月によってそれぞれ数件~十数件の変動があり、この増減数の差引によって、±0という月もありますし、前月比マイナス、もしくはプラスという月も出てくるわけです。

従って、配達担当者にとっては、毎月初めには、新勧読者に対する順路も新たに覚えなければなりませんし、また約切れなどの止めのお宅には間違いなく止めなければならず、不着などなにかとミスも多くなる時期と言えます。

約切れになって止まったお宅に対して、ついうっかり配ってしまってもそれほどクレームにはなりませんが、新勧読者に対して不着をしてしまうと即止めなど大きなクレームに発展してしまう場合もありますので、細心の注意が必要です。

ちなみに、来月から新たに配ることになる新勧読者に対しては、月末の2~3日前から新聞を配達します。

これを新勧投入と言いますが、契約の確認という意味と、配達する人が1日の本番に不着しないための予行演習的な意味合いもあります。

このように、毎月月末には新勧投入を行い、毎月1日は約切れの読者を止め、併せて新勧の読者に対して配るというように、新聞配達の仕事をする上でなにかと忙しい時期となります。

新聞配達のバイトをする上で、最初は順路を覚えるのがやっとというところに、さらに新勧や約切れを覚えなければならず戸惑うかもしれませんが、順路帳を見ながら慎重に配ることが重要です。