順路取りについて

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▶ 順路取り

新聞配達のバイトで入社したのであればもちろんのこと、専業社員として入社してもまず最初に覚える仕事が配達です。

配達の仕事と言えば、他にも郵便配達や宅配便などの仕事が思い浮かぶと思います。

ただ、宅配便などが住所を見ながら届けるのに対し、新聞配達の仕事ではあらかじめ決められている順番に従って配ります。

例えば、区域の一番最初の家から配り始め、次はこの最初の家から何軒目、次は十字路を右折して何軒目・・・といった具合です。

この順番のことを順路といいます。

配る順番は、あらかじめ順路帳と呼ばれる帳面に記載されています。

順路帳には配る順番に従って読者の名前と住所が記載されていますが、順番が記載されているだけでどういう経路でその家にたどり着くかまではわかりません。

そこで、その順路帳に配達経路を示す順路記号と呼ばれる記号を一軒ごとに記入していく作業が必要で、この作業のことを順路取りといいます。

▶ 順路取りの流れ

順路取りは、記号を記入していく関係で、晴れた日の明るい時間帯に行うのが一般的です。

しかし、朝刊だけのバイトで入った場合など、朝刊時の暗い時間帯に行うこともありますが、街頭などの明かりで何とかなるものです。

順路取りは、その区域を配れる人がバイクなどで一軒一軒順番通りに進み、その後ろを同じくバイクなどで着いていき、自分が見てわかりやすいように記号を記入していきます。

未経験の場合でも、記号の意味や記入の仕方などを教えてもらいながら一緒に記入していくので大丈夫です。

その際に、家のどのポストに入れるのか、また時間の指定やその他注意事項などがあれば併せて記入していきます。

水性のペンだと雨の日などはにじんでしまいますので、油性の赤ペンなどを使用するのが一般的です。

▶ 空回り

順路取りが一通り終わったら、それですぐに配れるというものではありません。

経験者やいろんな区域を配り慣れている人は、順路取りだけですぐに配れる人もいますが、バイトなど未経験者の場合は、この後、空回りという作業があるのが一般です。

空回りとは、新聞を積まないバイクに乗って、順路帳を見ながら一人で順路をなぞっていく作業です。

空回りでは、最低限、順路帳を見ながら迷わずに最後のお宅まで行けるようになることが重要で、その際にポストの位置も確認していきます。

暗い時間帯に行う場合は、表札の確認などで懐中電灯などを用意しておくといいかと思います(店で用意してくれる場合もあります)。

▶ 配達本番

空回りで一通り順路を覚えたら、いよいよ実際に配ります。

最初から全部配る場合もありますが、未経験者の場合はどうしても時間がかかってしまいますので、まず初日は区域の前半を配り、次の日に後半を配り、どちらも配れるようになってから全部を配るという流れになることが多いです。

もちろん、間違えて配らないように、後ろに経験者が着いてくれますので、あせって早く配ろうとせずに、まずは順路帳を見ながら間違えずに配ることをこころがけます。

そして、後ろに着いてくれた経験者からお墨付きをもらったら、晴れて独り立ちということになります。

順路取りから独り立ちできるまで、お店によっても違いますが、未経験者の場合、だいたい4日~1週間は時間を取ってくれるものと思います。