新聞配達の仕事をする上で、区域というものについて理解しておく必要があります。
新聞はおおまかに、新聞社⇒販売店⇒読者という流れで流通しています。
各新聞社の系列ごとに全国に販売店網があり、その販売店の中でさらに分けられるのが区域です。
新聞社や地域によっても違いますが、今まで私が勤務していた限りでは一つの販売店にだいたい10~15ぐらいの区域があります。
そして、基本的に1人の専業社員が1区域を担当し管理を行いますが、人手が足りないお店の場合は、1人の社員が複数を担当するというケースもあります。
この区域は、配達、集金、営業などの各仕事をする上での基本的な単位となります。
分け方はお店によっていろいろな要素があります。
その中の一つとして、やはり各家庭が仕事に出る前までに朝刊を届けるという最低限の使命があります。
そこから逆算すると、普通に配って朝5時半~6時前後、どんなに遅くても6時半までには配り終えなければなりません。
その時間までに無理なく配れる部数で区域割をしていくことになるのだと思います。
配る部数は1区域だいたい平均すると250~350部前後ですが、もちろんどの区域も一定ではありません。
一つには、地図上で主に道路を境として線引きしていきますので、必ずしも均一にはなりません。
そして、もう一つはその区域が業界で言うところの平場がメインなのか団地がメインなのかによっても違ってきます。
平場とは、おもに戸建て住宅がメインのエリアのことで、団地とはその名の通り大きな団地群だったり、マンション群などがメインのエリアのことです。
平場は配る範囲は広いですが、バイクに乗ったまま配れる割合が多いです。
一方、団地の場合は、配る範囲は狭いですが、その代わり団地内を昇り降りしなければならず時間もかかりますし、必ずしもエレベーターのある団地ばかりではありませんので、体力的にも消耗します。
こうしたこともあって、一般的には、平場の区域に比べ、団地の区域の方が配る部数が少ない傾向にあるようです。
いずれにしても、新聞配達のバイトをするにあたって、こちらが区域を選べるわけではありませんので、以上のことを念頭にどちらでも対応できる心構えが必要かと思います。