不配(ふはい)と呼ばれることもありますが、配らなければならないお宅に新聞を配り忘れることを不着といいます。
不着は新聞配達の仕事をする上で、もっとも頻度が高いミスで、またあってはならないミスのひとつです。
配達する上で、順路帳というものがありますので、順路帳を見ながら配っている間はそれほど不着は起きないものです。
しかし、順路帳を見ながら配ると時間もかかりますし、だんだん慣れてくると順路帳を見ずに配るようになってきます。
不着は、そうのように順路帳を見なくなりだし、気の緩んだ頃によくすることがあります。
また、月初めなどの入り止めの動きが激しいときにも、新しく配らなければならない新勧読者に対して不着してしまうことも多いです。
今月から新たに購読を始める読者に対して、初日から不着をしてしまうことはとても失礼ですし、大きなクレームに発展することもあります。
その他、留守止めしていた読者に再入するときにも、まだ留守止めだと勘違いして不着してしまうということもあります。
不着をした場合、だいたい配達担当者が帰った後に、お客さんから届いていないという電話がありますので、その日の電話当番の人が代わりに届けることになります。
不着を防ぐには、毎日、部数を確認したうえで積み込み、配り終えた時にもし新聞が余っていたらその部数だけ配っていないお宅があるということになりますので、順路帳などを確認し、もし思い出したらその家に行ってみて、ポストに入っているかどうかを確認するという作業をします。
また、入りと止めはこまめに順路帳に記入し、月初めなどの入り止めが多いときは順路帳を携行するなどの注意が必要かと思います。
不着は、配っている本人は当然しようと思ってするわけではなく、どんなに配達歴の長い人でも年に数件は不着をしてしまうものです。
ただし、私が勤めてきた店ではそこまでのペナルティはありませんでしたが、厳しい販売店では、不着1件いくらというような罰金制を採っているところもあるようなので、できるだけしたくないミスです。
新聞配達のバイトをはじめたての頃は、順路帳を見ながらでも結構してしまうミスなので、ゆっくりでもいいので不着はしないように心がけたいものです。